こんにちは。行政書士試験対策専門スクール ステップアップファースト 代表の清水一嵩です。
令和元年度(2019年)行政書士試験の解説を作りながら感じた点を、振り返っていきたいと思います。
今回は、「多肢選択式」(問題41~43)です。
多肢選択式は、例年通り、問題41~問題43の合計3問が出題されました。
3問の内訳は、次の通りでした。
・憲法「1問」(問41)
・行政法「2問」(問42・43)
次に、分野ごとの出題傾向は次の通りでした。
<憲法>
空欄4個のうち、過去問から再出題された内容は0個、初出題の内容は4個と、すべて初出題の内容でした。
問題文の題材になった判例も、初めて出題されたものだったので、難しかったです。
<行政法>
空欄8個のうち、過去問から再出題された内容は6個、初出題の内容は2個と、4分の3の空欄が過去問から再出題された内容でした。
初出題の空欄についても、2個のうち1個は行政事件訴訟法の基礎知識についての空欄だったので、行政法は空欄8個中7個を正解することが十分可能でした。
以上をまとめると、多肢選択式は、空欄12個6個が過去問の知識で正解できました。
多肢選択式は、過去問から再出題される内容が多いので、過去問の内容をおさえることで、空欄12個中6個前後は正解できるようになると見込めます。
問題の難易度は、憲法は難しめ、行政法は易しめ、という傾向になることが多いので、行政法で正解数を増やすことがポイントです。
令和2年度の行政書士試験に向けては、行政法や憲法の択一式の勉強を進めることで、自然と多肢選択式の対策もしていることになるので、多肢選択式に特化した対策をする必要はあまりありません。
問題に慣れることが必要だと感じた場合は、書店で購入できる記述式の問題集の中に、多肢選択式の問題も収録されているものがあるので、それを1冊購入して多肢選択式の問題を解けば、取り組む量としては十分です。
多肢選択式は、空欄12個中7~9個を安定して正解できるようになれば、合格水準の得点といえます。
今回は、令和元年度の行政書士試験、多肢選択式の振り返りについてお話をさせていただきました。
いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ステップアップファーストは、行政書士試験に合格するために、受講者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの試験対策を行う「個別指導」にこだわった行政書士試験対策専門スクールとして、10年間で多数の合格者を送り出してきました。
ステップアップファーストの行政書士試験対策講座はすべて個別指導です。
通学講座はもちろん、通信講座でも個別に指導を受けられます。
通学講座は、山梨県外からの受講も大歓迎です。通信講座は全国対応しています。
≫「行政書士試験に合格するために何をどう勉強すればいいのか迷っている」という方へ。行政書士通学講座(個別指導)のご案内