こんにちは。行政書士試験対策専門スクール ステップアップファースト 代表の清水一嵩です。
令和元年度(2019年)行政書士試験の解説を作りながら感じた点を、振り返っていきたいと思います。
今回は、「民法」(問題27~35)です。
民法は、例年通り、問題27~問題35の合計9問が出題されました。
9問の内訳は、次の通りでした。
・総則「2問」(問27・28)
・物権「3問」(問29~31)
・債権「3問」(問32~34)
・家族法「1問」(問35)
次に、分野ごとの出題傾向は次の通りでした。
<総則>
選択肢10個のうち、過去問から再出題された内容は4個、初出題の内容は6個と、再出題と初出題の割合が半々でした。
2問とも、過去問から再出題された選択肢の〇×がわかれば、5個ある選択肢のうち、残り2個のどちらかが正解という段階まで絞れました。
なお、問28は全員正解になりました。
<物権>
選択肢15個のうち、過去問から再出題された内容は2個、初出題の内容は13個と、ほとんどが初出題でした。
過去問の知識だけでは、3問とも正解することは難しかったです。
選択肢15個のうち、条文から出題されたものは9個ありました。
<債権>
選択肢15個のうち、過去問から再出題された内容は4個、初出題の内容は11個と、3分の1が再出題、3分の2が初出題でした。
過去問の知識では、正解の選択肢を少し絞ることはできましたが、1つに絞ることはできませんでした。
<家族法>
選択肢5個のうち、過去問から再出題された内容は0個、初出題の内容は5個と、すべて初出題の内容でした。
5個の選択肢すべてが、条文からの出題でした。
以上をまとめると、民法は、9問中1~2問が過去問の知識で正解できました。
令和2年度の行政書士試験に向けては、令和2年4月1日に施行される改正民法で、特に債権の条文が大きく変わるので、債権は条文からの出題が増える可能性があります。
そうなると、問題数の多い物権・債権で条文を中心に出題される可能性があるので、物権・債権については、条文を中心に取り組んで、その後で判例をおさえるという順番がおすすめです。
民法は、例年難しい問題が多いので、9問中5問前後を安定して正解できるようになれば、知識としては十分です。
今回は、令和元年度の行政書士試験、民法の振り返りについてお話をさせていただきました。
いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ステップアップファーストは、行政書士試験に合格するために、受講者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの試験対策を行う「個別指導」にこだわった行政書士試験対策専門スクールとして、10年間で多数の合格者を送り出してきました。
ステップアップファーストの行政書士試験対策講座はすべて個別指導です。
通学講座はもちろん、通信講座でも個別に指導を受けられます。
通学講座は、山梨県外からの受講も大歓迎です。通信講座は全国対応しています。
≫「行政書士試験に合格するために何をどう勉強すればいいのか迷っている」という方へ。行政書士通学講座(個別指導)のご案内