こんにちは。行政書士試験対策専門スクール ステップアップファースト 代表の清水一嵩です。

 

令和元年度(2019年)行政書士試験の解説を作りながら感じた点を、振り返っていきたいと思います。

今回は、「行政法」(問題8~26)です。

 

行政法は、例年通り、問題8~問題26の合計19問が出題されました。

 

19問の内訳は、次の通りでした。

・行政法総論「3問」(問8~10)

・行政手続法「3問」(問11~13)

・行政不服審査法「3問」(問14~16)

・行政事件訴訟法「3問」(問17~19)

・国家賠償法「2問」(問20・21)

・地方自治法「3問」(問22~24)

・総合問題「2問」(問25・26)

 

次に、分野ごとの出題傾向は次の通りでした。

 

<行政法総論>

選択肢15個のうち、過去問から再出題された内容は8個、初出題の内容は7個と、再出題と初出題の割合が半々でした。

3問中2問(問8・10)で、過去問から再出題された内容が正解の選択肢になっていたので、過去問の知識で2問は正解できました。

 

<行政手続法>

選択肢15個のうち、過去問から再出題された内容は10個、初出題の内容は5個と、3分の2が再出題、3分の1が初出題でした。

3問中2問(問11・13)で、過去問から再出題された内容が正解の選択肢になっていたので、過去問の知識で2問は正解できました。

 

<行政不服審査法>

選択肢15個のうち、過去問から再出題された内容は1個、初出題の内容は14個と、ほとんどが初出題でした。

唯一、過去問から再出題された内容が、問15の正解の選択肢でしたので、過去問の知識で1問は正解できました。

行政不服審査法は、行政法の中では最近改正があった法律で、改正で条文数が約1.5倍に増えたため、初出題の内容が多くなっていると考えられます。

 

<行政事件訴訟法>

選択肢15個のうち、過去問から再出題された内容は8個、初出題の内容は7個と、再出題と初出題の割合が半々でした。

3問すべて(問16~19)で、過去問から再出題された内容が正解の選択肢になっていたので、過去問の知識で3問すべて正解できました。

 

<国家賠償法>

空欄7個のうち、過去問から再出題された内容は2個、初出題の内容は5個と、ほとんどが初出題でした。

2問とも、過去問から再出題された内容だけでは正解の選択肢を絞れないので、難易度は高めでした。

 

<地方自治法>

選択肢15個のうち、過去問から再出題された内容は5個、初出題の内容は10個と、3分の1が再出題、3分の2が初出題でした。

3問中1問(問23)で、過去問から再出題された内容が正解の選択肢になっていたので、過去問の知識で1問は正解できました。

 

<総合問題>

選択肢8個のうち、過去問から再出題された内容は2個、初出題の内容は6個と、ほとんどが初出題でした。

2問中1問(問25)で、過去問から再出題された内容が正解の選択肢になっていたので、過去問の知識で1問は正解できました。

 

以上をまとめると、行政法は、19問中10問が過去問の知識で正解できたことになります。

 

令和2年度の行政書士試験に向けては、令和元年度と同じような傾向になる可能性が高いので、まずは過去問に取り組んで、19問中10問前後を安定して正解できる知識を身につけます。

その後で、過去問で出題されていない内容をおさえて知識の穴を埋めていき、最終的には19問中15問前後を安定して正解できる知識を身につけることを目標にする、という順番で取り組むことがおすすめです。

 

今回は、令和元年度の行政書士試験、行政法の振り返りについてお話をさせていただきました。

いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

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